点 描 画 ~写真点~

絵画・イラスト・写真などを紹介。

「点描画」の名前の由来

 当ブログは今のところ「動画点」と「写真点」の2つのブログがあるが、名前の由来について書いておこうと思う。

 

点描画法(点描法)

 絵画は絵具を使って描かれるため、色の三原色の性質*1が当てはまる。この絵具の性質故に画家達は、光をどのように表現すればいいのか悩んだ。光は明るい。白より明るい色の絵具は存在しない。画家達は工夫を重ねた結果、点描画法(点描法)という技法を生み出すことになる。

 

 点描画法は絵具を調合して、表現したい色を作るのではなく、眼の中で色を調合して表現したい色を作る。「眼の中で色を調合する」という表現は、実際に「眼の中に絵具を入れて混ぜ合わせる」という意味では勿論なく、イメージだ。

 

 例えば、紫を作ろうと思ったとする。赤と青の絵具を混ぜ合わせれば出来上がる。しかし、絵具をパレット上で混ぜ合わせるようなことはしない。赤の点と青の点の集合をキャンバス(カンバス)に描く。そして遠く離れた位置から見ると、紫が出来上がっているというわけだ。

 

 これを「眼の中で色を調合する」と表現した。

 

 「光」を表現するために、明るさを落としたくない。そんな思いを感じる画法(技法)なのである。

 

点描画

 点描画法で描かれた絵画のこと。文字通り、点を描く画。

 

「点描画」の名前の由来

 近くで見ると色の異なる只の点の集合。しかし、離れて見ると近くで見た時とは違う色に見える。ゆっくりと絵から離れていけば、只の「点」が「絵」に変わる瞬間を見ることが出来る。更に離れていけば、微妙な変化を味わいながら最高の鑑賞ポイントに到達。それでも更に離れ続ければ、何が描かれているか分からなくなり、しまいには絵の存在すら認識出来なくなる。

 

 各ブログが「点」で、点描画法で「点描画」というタイトルの「絵」を描いている。各ブログの中には更にコンテンツという別の「点」が存在し、その中で更に別の「絵」を描いている。そんなイメージで作ろうと考え、「点描画」と言う名のブログを始めた。

*1:色の三原色の性質については、「色の3部作 ~三原色~」をご覧ください。